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アルファード30系ハイブリッドの燃費は発売前から大いに期待されていました。
車体が大きく、重量の重たいアルファードはどうしても燃費が悪く、3.5Lモデルについてはリッター当たり6キロから7キロということも珍しくないため2.5Lのハイブリッド車に期待が寄せられていたわけです。
一時は、2.5Lハイブリッド車はリッター当たり20kmを超えるという噂がありました。
しかし、残念ながら期待されていたリッター当たりの燃費が20kmには届きませんでした。
とはいっても、ハイブリッド「Ｘ」の燃費は19.4km/Lと十分良い部類に入ります。
ハイブリッド「Ｘ」以外のグレードでも18.4km/Lですので、この車重を考えると圧倒的な燃費を実現しています。
この記事ではそんなアルファード30系ハイブリッド車の特徴及びお勧めポイントに迫ってみましょう。
目次
アルファード30系ハイブリッド車の特徴
Ｅ－Ｆｏｕｒ
アルファード30系ハイブリッド車の駆動方式は「Ｅ－Ｆｏｕｒ」です。
この「Ｅ－Ｆｏｕｒ」は、前輪と後輪で異なる方式を採用しているところに特徴があります。
前輪は2500cc直列４気筒エンジンと前輪用モーター。
後輪は後輪用モーターが駆動する４ＷＤ方式を採用しています。
この４WDですが、フルタイムで稼働するわけではありません。
４WDが必要な場面に稼働するようになっています。
具体的に「Ｅ－Ｆｏｕｒ」が稼働する場面を確認してみましょう。
「Ｅ－Ｆｏｕｒ」は、発進時やアクセル全開時には４ＷＤとなります。
駆動力が増大するとともにエンジンを強力にサポートし加速性能を向上させるのです。
ただ、スピードに乗ってしまうと大きなパワーは必要ありませんので、通常走行時には燃費のいいＦＦモードに切り替わります。
強力なモーター
アルファード30系ハイブリッド車のエンジンの最高出力は152psで最大トルクは21.0kgmとなっています。
このパワーをどのように前後配分するかが重要となってきます。
具体的に前輪と後輪を別々にみてみると、前輪モーターは「143ps、27.5kgm」、後輪モーターが「68ps、14.2kgm」となります。
これは、プリウスのモーターが前輪だけしかなく、82ps、21.1kgmであるのと比べれば圧倒的で、これで、2.5リッターガソリンエンジンを大きく超える加速を実現しているのです。
燃費
アルファード30系ハイブリッド車の最大のメリットは燃費です。
ＪＣ０８モード燃費は、ハイブリッド「Ｘ」で「19.4km/L」、それ以外で「18.4km/L」と2.5リッター車燃費の「11.4km/L～11.6km/L」を大きく上回っています。
実燃費も「13km/L～14km/L」程度のようですから、このクラスの車にしては圧倒的な燃費といえます。
ＥＶモード走行
アルファード30系ハイブリッド車はＥＶドライブモードにしておけば、駆動用電池でモーターを駆動して走行しますから、深夜などエンジン音が気になる時でもご近所に迷惑をかけずに走行できます。
アルファード30系ハイブリッド車のおすすめポイント
燃費を抑えたい
アルファード30系ハイブリッド車をおすすめするのはまず燃費を抑えたい方です。
アルファード30系ガソリン車は2.5リッターで「8km/L～9km/L」、3.5リッターで「7km/L～8km/L」です。
だから、3.5リッター車との比較ならハイオクとの差額を考えれば燃費は２／３ですむことになりますし、2.5リッター車と比べても相当な節減が可能になります。
安全に運転したい
アルファード30系ハイブリッドのＥ－Ｆｏｕｒは本格的な４WD走行には向いていませんし出来ません。
しかし、通常の４ＷＤほどの性能はありませんが、ＦＦと比べれば悪路での発進性や高速走行時の安定性は良好です。
雪国でなく、普通の気候の地域であれば、安全性はかなり高いといえます。
ある程度の動力性能が欲しい
アルファード30系ハイブリッドは強力な前後輪モーターが付いていて、エンジンパワーが必要な発進時や高速走行時にアシストしてくれます。
だから、2.5リッターガソリンエンジン車と比べれば動力性能はかなり優れています。
残念ながら常時大排気量のパワーを享受できる3.5リッター車には負けます。
しかし、2.5リッター車と3.5リッター車の中間程度の動力性能は発揮するようなのです。
アルファード30系ハイブリッド、燃費だけでなく、強力な前後モーターによるＥ－Ｆｏｕｒシステムのおかげで、動力性能、安全性能も高く、満足感の高い車になっています。
ただ、特に動力性能は実際に乗ってみないとわからない面がありますから、一度試乗してみることをおすすめします。
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