アルファード30系純正ナビは前期と後期で社外ナビの扱いが大きく変化したと聞きます。
通常の車だとナビ装着車とオーディオレス車が選べて、社外ナビも簡単に装着できるものですが、最近のアルファードはちょっと事情が違うようです。
ここでは、まず、アルファード30系は前期と後期で純正ナビの扱いがどのように変わったのかをチェックします。
そして、そうした変化の大きな要因となったアルファード30系のディスプレイオーディオや最上級グレードに装備されているJBLはどうなのかもチェックしていきましょう。
目次
アルファード30系は前期と後期で純正ナビの扱いが大きく変更
アルファード30系は前期と後期で純正ナビの扱いが大きく変更され、社外ナビは装着不可になったとの情報があります。
その真偽をチェックしておきましょう。
- アルファード30系後期はオーディオレス設定なしになった
- アルファード30系後期に社外ナビは装着不可?
アルファード30系後期はオーディオレス設定なしになった
アルファード30系前期と後期ではナビ・オーディオの装備に関する考え方が全く変わっています。
アルファード30系前期のナビ・オーディオの設定
アルファード30系後期のナビ・オーディオの設定はいたってシンプルです。
3.5Lとハイブリッドの「Executive Loung」には「T-Connect SDナビゲーションシステム」+「JBLプレミアムサウンドシステム」が標準装備です。
一方、他グレードはオーディオレスでした。
他グレードのユーザーは同じもの(パノラミックビューモニター(左右確認サポート+
シースルービュー機能付))なら702,000円(当時)でオプション装着できました。
インテリジェントパーキングアシスト2(巻き込み警報機能+バックガイドモニター機能+音声案内機能付)タイプなら561,600円ですが、いずれにしても結構な価格です。
安価な中古車なら購入出来るお値段です。
純正で8スピーカーがついていますから、純正のナビを付ける手もありましたし、社外品の装着も可能でした。
アルファード30系後期のナビ・オーディオの設定
アルファード30系後期のナビ・オーディオの設定は2020年1月のマイナーチェンジまでは前期と同じでした。
しかし、このマイナーチェンジ以降、選択肢がとても狭くなりました。
3.5Lとハイブリッドの「Executive Loung」と「Executive Loung S」には「T-Connect SDナビゲーションシステム」+「JBLプレミアムサウンドシステム」が標準装備です。
問題は他グレードで、新しく搭載されることになった「ディスプレイオーディオ」が標準装備になったのです。
ディスプレイオーディオというのは9インチ画面にオーディオ機能とスマホ連携機能が装備され、オプションのナビキットでナビとしても機能するというものです。
ちなみに、ナビキットの価格はエントリーナビキットで66,.000円、T-Connectナビキットで110,000円で、ディスプレイ等があるせいか、そう高くはありません。
このディスプレイオーディオ+ナビキットが嫌なら、上位グレードの「T-Connect SDナビゲーションシステム」+「JBLプレミアムサウンドシステム」もオプションで購入可能です。
ただ、前期のエコノミータイプはなく、パノラミックビューモニター等とセットとはいえ価格は721,600円ときわめて高価です。
問題は、公式にはナビを装備しようと思ったらこの選択肢しかないことです。
オプションでもオーディオレスは選択できなくなったのです。
アルファード30系後期に社外ナビは装着不可?
アルファード30系後期に社外ナビは装着不可といいますが、その実情とどうにかならないのか、というあたりをチェックしておきましょう。
本当に装着不可なのか
アルファード30系後期に社外ナビは装着不可かというと、2020年1月のマイナーチェンジ前なら全く問題なく装着できます。
ただ、2020年1月のマイナーチェンジ以降は純正オプションのナビも無くなりましたし、社外品の装着も基本的にできなくなりました。
ただ、次の項目で詳細は記載しますが、アルファード30系のディスプレイオーディオ+ナビキットでは物足りないという話はよく耳にします。
また、アルファード30系のJBLサウンド・システムは性能に比べて価格があまりにも高いのです。
しかし、以下のような理由で交換はできないのです。
なぜ、ディスプレイオーディオと社外ナビが載せ替えできないのか?理由とは?
なぜ、アルファード30系後期ディスプレイオーディオと社外ナビが載せ替えできないのかというと、交換を前提とした設計になっていないからです。
アルファード30系後期ディスプレイオーディオと社外ナビが載せ替えするとなると、純正配線を一本一本解析して、配線の組み換えをしなければならないのです。
1台の車のナビの載せ替えにしては大変な労力ですし、失敗すると純正機能が使えなくなるのです。
でも、こらが本当だと、購入後数年経過した時に壊れて交換が必要になった時に困りそうですね。
どうすれば、ディスプレイオーディオと社外ナビが載せ替えできるのか
アルファード30系後期ディスプレイオーディオをどうにかしたいという声は多いようです。
こうした声に応えて、ディスプレイオーディオと社外ナビの載せ替えができるとアナウンスするショップも出てきています。
こうしたショップでは純正システムを解析した上でハーネスを製作するなどして純正システムとフィットさせています。
こうした載せ替えの場合、トヨタもナビのメーカーも想定していませんから、ショップの腕だよりになり、問題が発生する可能性は皆無ではありません。
こんな中、ALPINEから、ディスプレイオーディオを移設して接続を維持しながら、ディスプレイオーディオのあった場所に11インチナビを装着するキットが発売されました。
もとあったディスプレイオーディオはトランクに移設されますが、万が一のときは操作は可能です。
これなら、接続によるトラブルが回避できるので安心ですし、画面が大きくなりナビ機能も音質も格段に向上するようです。
ALPINEがこんな面倒なシステムを開発したということは、完全に交換すると問題があるようですね。
このシステム、問題はガソリン車だけの設定ということで、ハイブリッド車は別途用意されたディスプレイオーディオ交換タイプで対応することになります。
ハーネスのみの交換タイプでは車両診断時に様々なエラーログが出るようなので、ディスプレイオーディオをいつでも再接続できるようにし、問題を回避するそうです。
アルファード30系のディスプレイオーディオやJBLはどう?
ここでは、2020年1月のマイナーチェンジで登場したディスプレイオーディオがどんなもので、性能や評判はどうなのかをチェックします。
それから、最上級グレードに搭載される「T-Connect SDナビゲーションシステム」+「JBLプレミアムサウンドシステム」についても同様のチェックを行います。
- アルファード30系のディスプレイオーディオ
- アルファード30系のJBLサウンド・システム
アルファード30系のディスプレイオーディオ
ディスプレイオーディオは2019年9月発売のカローラで登場し、カムリ、C-HR、グランエース、アルファード、ヤリスと最近の車には標準装備されているシステムです。
ディスプレイオーディオの機能
9インチ画面にオーディオ機能とスマホ連携機能が装備されていて、ざっくりいうとスマホ接続を前提としたディスプレイ付きのオーディオデッキです。
スマホと接続するのが前提となっているので、機能はラジオを聴く、音楽を聴く、ハンズフリーで通話程度で、テレビ受信もナビ機能もオプションです。
CD/DVD入力不可、SD入力不可でUSBだけ、音声入力はAUX端子が無く、映像入力もHDMI端子が無いなど、なかなか寂しい機能になっています。
ディスプレイオーディオの問題点
アルファード30系後期ディスプレイオーディオについては、様々な観点から問題点が挙げられています。
例えば、次のようなものです。
- 画面の小さく、解像度が粗い
ディスプレイオーディオの場合、画面も9インチと小さいですし、VGA(640×480)ですから、解像度が粗いです。
最近では。ちょっとしたナビならHD(1280×720)ですから、アルファードユーザーにとっては昔のパソコンの画面のように、輝きや艶が全くないようなのです。
画面のきれいな最近のナビに慣れた人にとっては不満なのでしょうね。
- 音質がチープ
このディスプレイオーディオ、ちゃんとハイレゾには対応しているのです。
ただ、アナログ部分(プリアンプ・パワーアンプ・スピーカー)の性能はハイレゾを扱える水準にはないと言われています。
また、スピーカー出力の前後左右のバランスの調整ができず、グラフィック・イコライザーがないということは、音楽再生システムとしては残念と言わざるを得ません。
- 追加機能はすべてオプション
ディスプレイオーディオはバックカメラこそ付いていますが、通常のナビの基本的な機能さえオプションで、追加費用を払うことによって使用可能になります。
- エントリーナビキット 66,.000円
- T-Connectナビキット 110,000円
- フルセグTV視聴対応 33,000円
- CD/DVDデッキ 44,000円
この中で、TVのオプション購入にはT-Connect契約が必要です。
今やT-Connectも普及してきていますし、アルファードユーザーはそんな細かいことは言わないと思いますが念のため報告しておきます。
ただ、ディスプレイオーディオはスマホのナビを使う前提ですし、音楽や映像もスマホやUSBから読み込むことを想定しています。
となると、仕方がないのかなと思うのですが、フルセグTV視聴対応にT-Connect契約が必要なのは腑に落ちません。
アルファード30系のJBLサウンド・システム
アルファード30系自慢のT-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステムとちょっとした問題点を紹介しておきます。
T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム
アルファード30系の最高級グレードに搭載されているのがT-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステムです。
オプション価格は721,600円と極めて高額ですが、パノラミックビューモニター等の便利、安心、安全システムもコミですから、一概に高いとは言えないかもしれません。
このシステムは様々な機能を包含しています。
- 10.5インチ大画面のナビゲーションシステム
- JBLプレミアムサウンドシステムによるオーディオ・ビジュアル機能
- スマホ連携機能
- ETC2.0ユニット
- つながるサービスT-Connect
- 13.3インチリアエンターテインメントシステム(HDMI入力つき)
特にオーディオに関しては17個のスピーカーを配しています。
これで、車内全体で、上質なオーディオを体感できそうです。
なお、ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックブレーキ、パノラミックビューモニター、インテリジェントパーキングアシスト2もセット扱いになっています。
要するにこれも含めて721,600円ということなのです。
そう考えると、これだけの機能でこの価格というのは高くないかもしれません。
でも、オーディオにあまり価値を感じていない方にとっては随分と高い買い物になってしまいますね。
JBLプレミアムサウンドシステムに問題あり
アルファード30系のT-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステムのうち、JBLプレミアムサウンドシステムの評判がもう一つなのです。
口コミの評判をみると、こんな声が聞こえてきています。
- スピーカーの数は多いが、音域が広いわけでも音質が特に感動するレベルであるえわけでもなく、普通。
- ツイーター、ウーハーがあるのに高音、低音が全く出ていない。
- パワー感がなく、高音、低音の伸びも感じられない。
- 音がこもって切れも悪い。
17個のスピーカーを配置しているのは、車内どこでも均等に音を聴くためで、スピーカーが多いからといって音が良いとは限りません。
しかし、仮にもJBLブランドですし、ツイーターやウーハーも配置しているので高域や低域までパワー感あふれる伸びた音が期待されるはずです。
種明かしをすると、JBLのスピーカーの品質は問題ないのですが、セッティングに原因があるようなのです。
アルファード30系はドアの空洞部分が大きいのでここをしっかりとデッドニングしないといけないのです。
デッドニングって何かって、気密性を確保し、防音材等で余計な振動を抑えて音をクリアにする作業です。
これって、DIYには難易度が高いので、ディーラーかショップで施工してもらえば、JBLプレミアムサウンドシステム本来の音が聴けるはずです。
まとめ
アルファード30系は後期の2020年以降は社外ナビが原則として装備できません。
おそらくトヨタは、スマホ連携の時代に舵を切ったのでしょうが、それでもレガシーなナビを使いたい方は多いようです。
調べた結果、社外ナビの装着は無理ではなさそうなので、該当製品を提供している会社に問い合わせてみてもいいかもしれません。
ディスプレイオーディオは昔ながらのナビとしてみれば問題があるのですが、スマホ連携メインで考えればこれでいいのかもしれません。
自分が将来的にどういう使い方をするかを踏まえて考えてみましょう。
T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステムは高いように見えて、案外お値打ちです。
ただ、JBLプレミアムサウンドシステムはそのままではもう一つのようなので、対策を考えてみてもいいと思います。
アルファードを限界値引きから更に安く購入する方法!
30系アルファードが発売されて7年が経過し、2018年はじめにはビックマイナーチェンジが行われ、2023年中頃にはフルモデルチェンジが噂されています。
アルファードのフロントグリルは前期モデル以上に大きくなりました。
ただ、アルファードは最高級ミニバンと言われるだけあって高級感を味わえる反面、価格の方も随分と高価となっています。
アルファードのオーナーの中には値引き額は気にしなくても購入できる方が多いのかもしれませんが、「何とかしてアルファードに乗りたい」との思いから購入されている方もいらっしゃると思います。
30系アルファードの値引き幅も発売当初と比べて広がってきたとはいえ、まだまだ高額には変わりありません。
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