2019年5月現在、40系新型アルファードが2020年に誕生すると噂になっていますが、現時点の最新アルファードは昨年マイナーチェンジが実施されたアルファード30系後期モデルということになります。
後期モデルが発売開始されたのが2018年1月ですから、これまでのモデルチェンジの間隔からすると、フルモデルチェンジの時期は2021年1月ということになります。
現在2020年がフルモデルチェンジと言われているのは、 2020年12月に発表され、2021年1月から発売開始ということなのではないでしょうか。
現在アルファードも三代目となり、モデルチェンジを重ねるごとに外観だけでなく、内装も豪華になっています。
ただ豪華なだけではなく使い勝手もよく考えられて室内空間が無駄なく活用されていることがよくわかります。
この記事ではアルファード30系後期モデルの内装についてご紹介していきたいと思います。
室内空間の最適活用と多彩なシートアレンジ
まずは、アルファード(30系後期)のサイズの確認から始めましょう。
全長 | 4,945mm |
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全幅 | 1,850mm |
ホイールベース | 3,000mm |
このサイズだけを見ても他の車種と比べて車体サイズが大きいことがわかりますが、外から見るよりもアルファードの車内は広く感じます。
そして車内は広いだけでなく豪華で使い勝手が良いのです。
豪華さで言えばアルファードの場合はどのグレードでも豪華なのですが、 特に最上級グレードのエグゼクティブラウンジについては豪華さが半端ではありません。
どちらかというと、エグゼクティブラウンジの場合は運転するというよりもVIPを乗せる車ということで、2列目の座席は飛行機のファーストクラスの座席のようです。
また、アルファードは室内空間を余すとこなく最適に活用し、収納やシートアレンジのバリエーションの多さ、そして操作のしやすさなどもよく考えられています。
アルファードには7人乗りと8人乗りが用意されていますが、アルファードの場合フル乗車の場合でも、2列目3列目が窮屈なわけではありません。
6人乗車だと6人分の荷物を載せてもストレスなく長距離移動が可能なほどゆとりがあるレベルです。
筆者は冬場よく趣味のスキーに行くのですが、仲間と乗り合いで片道500km走ります。
その際、 同じミニバンでもノアやステップワゴンなどでは荷物の関係で5人乗車にするところが、アルファードでは6人乗車でも余裕なほど車内スペースはゆったりとしています。
アルファードはシートの質が良いのはもちろんのこと、ロードノイズが車内に入ってくることも最小限に抑えられており、余裕を持って高速道路を走っていることが感じられます。
ここからは、シートアレンジを確認したのち、乗り手にとって快適な工夫が行われている部分を確認してみましょう。
多彩なシートアレンジ(7人乗り、8人乗り)
7人乗りと8人乗りではシートアレンジが異なりますので、別々にご紹介します。
7人乗りシートアレンジ
7人乗りの場合、1列目と2列目が左右独立座席の2名乗車、3列目が2つのシートの真ん中に1名乗車する形で3人乗車する合計7名乗車となります。
7人乗りのシートアレンジには次の7つのモードが用意されています。
- 助手席拡大モード
- エクストラロングラゲージモード
- ダブルトライアングルモード
- 大人3人リラックスモード
- リヤシートフルフラットモード
- フロント・セカンドフルフラットモード
- スーパーリラックスモード
それぞれについてご紹介していきます。
助手席拡大モード
助手席拡大モードは助手席の足元を最大限に広く活用するためのレイアウトです。
具体的には2列目の左側シート3列目シートにくっつくほど下げ、 助手席を後ろに引き下げる形となります。
助手席スーパーロングスライドシートは、最大で1160mm広報までシートを下げることが出来ます。
画像ほど助手席を広々と使うことはあまりないと思いますが、体の大きな方などが乗車する際には有効なレイアウトでしょう。
エクストラロングラゲージモード
エクストラロングラゲージモードは、自転車などを荷室に乗せる際有効となるレイアウトです。
画像のように2メートルを超える自転車のような大きモノを乗せる際、2列目を助手席にくっつけ、助手席側の3列目をたたむことで最大2150mmのスペースが生まれます。
少ない乗車人数で、サイクリングができる場所まで自転車を乗せていく場合に有効ですし、長い荷物を載せる際にも役立つレイアウトと言えるでしょう。
ダブルトライアングルモード
ダブルトライアングルモードは、助手席側の1列目と2列目の足元スペースを広く確保するためのレイアウトです。
助手席側の1列目と2列目の足元スペースは広がりますが、助手席側3列目は乗車することができませんので、このレイアウトの場合、最大乗車人数は5名となります。
大人3人リラックスモード
大人3人リラックスモードは名前の通り、運転席を除く体の大きな3人がゆったりした空間を確保するレイアウトです。
2列目は運転席側助手席側ともに3列目シートまで目一杯引き下げますので、最大乗車人数は4名となります。
ここからは、定員7人乗車でもエグゼクティブパワーシートの場合のレイアウト紹介します。
【エグゼクティブパワーシートのレイアウト】
リヤシートフルフラットモード
リヤシートフルフラットモードは、1列目はそのままで2列目と3列目のヘッドレスト取り外し2列目と3列目をフルフラットにするレイアウトです。
二人で車中泊をする場合に役立つレイアウトだと言えます。
アルファードのシートは上質なシートなので快適に過ごせることしよう。
フロント・セカンドフルフラットモード
フロント・セカンドフルフラットモードはリヤシートフルフラットモードとは異なり、3列目をそのままに、1列目と2列目のヘッドレスト取り外し2列目と3列目をフルフラットにするレイアウトです。
このレイアウトは3列目も使えるため、リヤシートフルフラットモードよりも広い空間が確保できます。
スーパーリラックスモード
スーパーリラックスモードは、2列目に乗車する方の快適性を重視したレイアウトです。
2列目のシートを3列目まで目一杯引き下げ、2列目のオットマンを使うことでよりフルフラットに近い状態を作り出すことができます。
8人乗りシートアレンジ
8人乗りの場合、7人乗りの3列目と同様に書く座席に肘掛けがなくなり、左右の座席間に1名づつ乗車するため、1列目が2名、2列目と3列目が2つのシートの真ん中に1名乗車する形で3人乗車する合計8名乗車となります。
8人乗りのシートアレンジには次の3つのモードが用意されています。
- リアシートフルフラットモード
- フロント・セカンドフルフラットモード
- 5人乗車+荷室モード
- 最大積載モード
それぞれについてご紹介していきます。
リアシートフルフラットモード
リアシートフルフラットモードは、1列目はそのままで、2列目と3列目のヘッドレストを取り外し2列目から3列目までをフルフラットにするレイアウトです。
大人2名または3名で車中泊する際に有効なレイアウトでしょう。
もし、少し狭く感じる場合は次にご紹介するフロント・セカンドフルフラットモードを検討してみると良いでしょう。
フロント・セカンドフルフラットモード
フロント・セカンドフルフラットモードは3列目はそのままで、1列目と2列目のヘッドレストを取り外し1列目から3列目までをフルフラットにするレイアウトです。
7人乗りでは2列目と3列目は独立したシートだったので左右の座席間に人が座ることが出来ませんでしたが、8人乗りの場合は、2列目と3列目の和遊座席の真ん中に仕切りがないためこの空間に人が座るスペースが生まれます。
車中泊する場合、子供であれば7人乗りよりも少なくとも1名は多く寝ることが可能でしょう。
5人乗車+荷室モード
5人乗車+荷室モードは5人の乗員がゆったり乗車できて荷物を最大限に積むことが出来るレイアウトとなります。
3列目をたたむこと生まれるスペースはかなり広いので多くの荷物を積むことが出来るでしょう。
最大積載モード
最大積載モードは名姓そのままです。
最大限に荷物を積みたい時のレイアウト。
実際に乗車できるのは1列目のみで、2列目、3列目を畳むことで積載エリアを確保します。
最大で、全長2025mmのスペースが確保されますので、自転車が縦に2台積むことができます。
ここまではシートアレンジをご紹介しました。
次は、アルファードの乗り降りやシートポジション設定に役立つ機能をご紹介します。
車への乗降とシートポジション設定に役立つ仕組み
運転席オートスライドアウェイ
アルファードにはドライバーのベストポジションを設定に役立つ機能が設けられています。
それが運転席オートスライドアウェイで、シートの前後の調整、傾きの調整、高さの調整、リクライニングの調整が電動で行えるだけでなく、ベストポジションを記憶させることができます。
複数のドライバーが運転する場合に、自分のシートポジションを記憶させてよければかなり便利ですね。
車への乗降性の向上
アルファードも初代である10系、20系、30系とモデルチェンジを繰り返す中で低床化が進められてきています。
以前のバンは車高が高く、地上からステップまでのステップ高、地上からフロアまでのフロア高もかなりの距離がありましたので、小さな子供や足腰の弱いお年寄りには厳しい乗降性でした。
しかし、現在では各メーカーから発売されているミニバンは低床化が進められており、アルファード30系においてもかなり、子供やお年寄りにとっても優しい乗降性が確保されてきています。
車内に乗り込む際にはアシストグリップの大型化(グリップ長:485mm)が進めらていますので、かなり役立つはずです。
ステップ幅、ステップ高、フロア高については下記のようになっています。
ステップ幅 | 180mm |
ステップ高 | 350mm |
フロア高 | 450mm |
そして従来のパンやミニバンではセカンドシートからサードシートへ移ることがこんなんでしたが、セカンドシートの開口幅が780mm確保されているため、困難なくサードシートへの移動も楽になっています。
室内空間最適化と便利機能
記事冒頭で、アルファード30系の室内空間の使い方が素晴らしいとお伝えしました。
ここからは、「室内空間最適機能」と「便利機能」に分けてご紹介します。
室内空間最適機能
アルファードはミニバンの中でも大きい車体をもっていまうので、車内の広さも広いのですが、特に特筆すべきなのが「収納スペース」です。
小物を収納するスペースや床下収納スペース、大型の荷物を積載する時のラゲージスペースなど考えられた作りとなっています。
まずは、小物の収納スペースから見ていきましょう。
小物収納スペース
実に16個もの収納スペースが用意されているのです。
上記画像の「1」から「16」にどのようなボックスがあるのかについては下記を御覧ください。
- コンソールリアエンドボックス
- グローブボックス
- センターアッパーボックス
- 運転席ロアボックス
- オーバーヘッドコンソール
- 運転席・助手席カップホルダー
- フロントドアポケット&ボトルホルダー
- スライドドアボトルホルダー
- リアクォータートリムサイドボックス&ボトルホルダー&トレイ
- 大型ハイグレードコンソールボックス
- ハイグレードコンソールボックス
- 運転席・助手席シートバックポケット&後席用アシストグリップ
- 運転席・助手席シートバックポケット&買い物フック
- カップフォルダー
- 携帯・スマホホルダー
- ファイルホルダー
1列目だけでなく2列目まで大小様々なタイプの収納スペースが用意されていますので使い勝手が良さそうですね。
これだけの収納スペースがありながらも外からそのように見えない工夫は見事なものです。
床下収納スペース
アルファードには、デッドスペースをデッドスペースにしない工夫がされており、その一つが床下収納スペースです。
アルファードに6人以上の人を載せ、泊まりで旅行に行ったり、雪山にスキーやスノーボードに出かける際は荷物の量も半端ありません。
そんな時、下記のような収納スペースが大活躍します。
このスペースですが、見た目以上の多くの荷物が摘めます。
ラゲージスペース
アルファードは従来の商用車バンではありませんので、大きな荷物を運搬するために活用されることは多くないでしょう。
しかし、万が一ちょっとした大きな荷物を運搬すること、大量の荷物を運搬する機会にも対応出来るスペースをアルファードは用意出来るのです。
例えば、下記の画像を御覧ください。
シートアレンジの項でご紹介した最大積載モードですね。
車体後部からみた画像ですが、背の高い植木をそのまま積載することだって可能です。
それでいて、床がフラットなのも荷物を積載する際は便利ですね。
便利機能
アルファード30系に便利機能は多くあるのですが、まずは自動化に関する便利機能としてウエルカムパワースライドドアからご紹介します。
ウェルカムパワースライドドア
ウエルカムパワースライドドアには次のような機能があります。
- 自動開閉
- 自動解錠
- ロック機能
- 予約ロック
スマートキーを使って予約操作を行うのですが、次の手順を行います。
- スマートキーの「SET」を長押しして予約をセット
- 予約側のパワースライドドアボタンを短押し
- スマートキーを持って車の半径約0.7~1.5m以内に近づくとスライドドアやバックドアを自動解錠、開閉
予約ロックに関しては次の手順で行います。
- パワースライドドア閉作動
- スマートロック操作
- パワースライドドア閉後、ロック完了
LEDによる室内演出
アルファード30系の室内にはLEDが多用されており、室内空間を演出しています。
具体的には次のような場所に使われています。
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バンといっても乗用車に読書灯が装備されているのは珍しいですね。
2列目に乗車する方はバスに乗った気分で安定した車内で読書が出来るということですね。
また、室内演出という面ではLEDカラーイルミネーションの効果が抜群です。
このLEDカラーイルミネーションは変光可能で16色の色を選べるようになっています。